世界42位の杉田祐一(三菱電機)が29歳の誕生日を勝利で飾り、日本を18年ワールドグループ残留に導いた。同116位のモンテイロ(23)に6-3、6-2、6-3のストレート勝ち。最終試合を待たずに、日本は3勝目を挙げ、通算3勝1敗で勝利。杉田は自身初めて代表シングルス2勝を挙げ、錦織圭(27)を欠く日本のエースを見事に務めた。

 杉田はどうだとばかりに両手を広げ、勝利の瞬間を祝った。両国選手合わせて8人の中で、最も世界ランクが高く、勝って当然と思われた重圧をはね返し、29歳のバースデー勝利に「僕が決めようと。NO・1として勢いづけた。ワハハ」と高笑いだ。

 代表のシングルス出場は13年インドネシア戦以来4年ぶり。エースとなると、10年オーストラリア戦以来7年ぶりの重責だった。「すごいプレッシャーがかかっていた」。2試合で1セットも落とさず、日本を世界最高峰の舞台残留に導いた。

 今回、日本は錦織、西岡良仁(21)をケガで、ダニエル太郎(24)はツアー優先で、3選手を欠いた。それでも残留を決め、杉田は「(彼らが復帰してもエースの)自信はある」と胸を張る。「もっと(ツアーでも)アピールしたい」。日本には杉田がいる。そう示した一戦だった。