早大と日大が開幕4連勝で、29日に全勝対決となった。早大は中大と前半を0-0で折り返し。後半にFGで先制したが、返しの守備でTDパスを決められて逆転された。第4Qに19プレーで約8分かけてドライブし、最後はRB片岡が1ヤードのTDランで再逆転。中大の反撃をしのぎ、10-7で逃げ切った。

 中大はこれで3敗目だが、早大高岡監督は「強いのは分かっていたが、危なかった。攻撃が思うようにいかず、反則も多かった。勝ったことがすべて」と厳しい表情だった。今季は創部初の関東3連覇を狙う。QB坂梨主将は「守備に助けられた。日大も強い。パスを決めていきたい」と、決戦への抱負を口にした。

 日大は日体大を相手に1度は追いつかれる苦戦となった。第2Q終盤にRB中野の19ヤードのTDランで勝ち越し。後半も追撃されながらも、4TDランで突き放し、45-19で勝利した。中野が3TDなどランだけで366ヤードをマークした。

 昨季4位の低迷に1年で復帰した日大内田監督は「反則は多いし、TDも相手のミスなどうちの形でとれていない。あとはやるしかない」と、ぶぜんとした表情で足早に引き揚げた。日大はこの2年間優勝を逃したが、いずれも早大に敗れ、昨季は66年ぶりの完封負けだった。ヘッド格の森コーチは「2年間負けている。必死にやるしかない。必ず上に行きます」と話した。

 両校の対戦は、通算で日大が33勝12敗1分けと大きくリードするが、00年以降では早大が4勝3敗と勝ち越している。優勝争いは15日に明大と対戦する1敗の法大と3校に絞られてきた。