男子テニスで元世界4位の錦織圭(27=日清食品)が、日刊スポーツに独占告白した。
右手首のけがの現状、リハビリの様子、17年を振り返って、そして復帰の時期などを語ったインタビューの主な一問一答を掲載する。
◇ ◇
-今年の成績に手首の影響は。
錦織 それは関係ないと思う。悪いタイミングでケガをしたりもあったが、手首は関係ない。
-プレー自体がうまくいかなかった。
錦織 今まで、すごい上り調子で来てた中で、今年はなかなか伸びなかった。昔、勝ってた選手に競ったり負けたり。下から上がってくる選手がたくさんいたり。そういうところで、いろんなものと戦っていたんだと思う。
-なぜ昔勝ってた選手に負けるようになった。
錦織 自分がいいプレーができていれば勝てる試合も多かった。ただ、なかなか強気になれない部分が試合の中で出てたのが1番、原因だった。夏には、やっと望んでいるテニスが出来はじめて、70点ぐらいには来ていた。そこでケガをしてしまった。
-もどかしい。
錦織 昔、入っていたショットが入らなかったり。思い切れなかったり。取らなくてはいけないポイントが取れなかったり。もどかしい部分はたくさんあった。
-どこら辺で復帰したいか。
錦織 今はまったく考えてない。どこに目標を掲げたらいいのかが分からなくて、その質問をドクターとトレーナーにしたら、今は考えるべきじゃないって言われた。このケガ自体が、スケジュールの定めがつかない。あと2カ月、もしかしたら3カ月ぐらい。まあ、1~2月とは考えてるが、別にいつというのはまだまだ決めてない。
-焦ってないか。
錦織 全く焦ってない。もちろん、1月から出られたら最高。ただ、痛みがある中で出たくはないし、いきなり全豪を飛ばす苦しさはあるが、しょうがないというか、我慢するしかない。
-逆に休みを取れた。
錦織 休みを取る恐怖感というのがずっとあった。すぐ体を動かしたくなっちゃう。ケガした後も、トレーニングもしなくちゃいけないと思っていた。だから、ダンテとマイケルに、トレーニングをしたいと言ったら、今は違うって言われて。それで、まあ1回、休みを取った。
-再発したらどうしようみたいな不安は。
錦織 それはある。その時は手術しかないんで。その時はその時。同じ場所で同じ痛みだったら、考えざるを得ない。再発するというのも、どこかで頭の中で1%ぐらいは片隅にあるので。常に心の準備はしている。