ノーシードの青学大がフルセットの末、3-2の逆転で第4シードの筑波大を破り、9年ぶり5度目の優勝を果たした。

 セットカウント1-2で迎えた第4セット。青学大は粘り強くボールを拾い続けるバレーで、流れを引き寄せた。すると、レフトの坪川夏音(かのん、4年)がしぶとくスパイクを決めた。

 そして、第4セットを25-21で奪い、セットカウント2-2に追い付くと、最終セットはライト宮下聖果(2年)のアタックでリズムをつかみ、坪川らが得点を重ねた。

 坪川は試合後すぐ、最も印象的な選手MIPに選ばれ、チームで歓喜の胴上げ。「ウチには大エースがいないので、粘って粘って粘って、みんなで拾って決めようとチームで話していた。その通りにできた」と涙を見せながら笑った。

 チーム内での練習では「A-B戦が1番きつかった」という。「Bチームが拾いまくり、いくら打っても決まらなかった。あの練習(試合)が生きた」と坪川は苦しかった1年を振り返った。

 そして、表彰式ではレシーブ賞も受け、最優秀選手となった主将の比金みなみ(4年)とともに、喜びを倍増させていた。

【女子決勝】

 青学大大3(14-25、25-22、16-25、25-21、15-12)2筑波大

 <主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事