日本のエース高梨沙羅(クラレ)が、2回合計275・8点で今季初の表彰台となる3位に入った。

 1回目に137メートルで3位と好位置につけた。ほぼ無風の条件だった2回目は136メートルを飛び順位を守った。通算80度目の表彰台に立ったとはいえ、同競技で歴代最多となる54勝目を昨季から4戦連続で持ち越し。来年2月に平昌(ピョンチャン)五輪を控えるシーズンは、ほろ苦いスタートとなった。「自分を見失わないことが大事。やるべきことはまだある」と気を引き締めた。

 開幕3連戦で外国勢に差をつけられた。第3戦は得意のラージヒルで、以前なら圧倒的な飛距離でリードしてきたが、勝ったアルトハウスに飛距離にして約18メートル、2位のルンビにも約5メートルもの得点差と大きく突き放された。まだ3戦とはいえ、五輪イヤーで各国がレベルを上げてきており、容易には表彰台に乗れない現状。今後も厳しい戦いが予想される。「良い刺激をもらっている。壁を乗り越えていきたい」と前向きに話した。

 2枚看板の1人、伊藤有希(土屋ホーム)は5位。勢藤優花(北海道ハイテクAC)は19位、岩渕香里(北野建設)は26位だった。