国際オリンピック委員会(IOC)は5日(日本時間6日)、スイス・ローザンヌで理事会を開催。国家ぐるみでドーピングの不正を行ったとして、ロシア五輪委員会(ROC)を資格停止とし、18年2月の平昌(ピョンチャン)五輪からロシア選手団を除外することを決めた。条件をクリアすれば、個人資格での参加は認める。

<関係者のコメント>

 鈴木大地スポーツ庁長官 ずるをした人が出られないのは自然な考え方。潔白を証明できるなら参加資格を残しておくことも重要。

 日本オリンピック委員会(JOC)竹田恒和会長 IOCとして五輪の信頼性、高潔性を守るということを強く前面に出したと思う。五輪の価値を守るためには致し方なかったと思う。

 山下泰裕・日本オリンピック委員会選手強化本部長 IOCはアンフェアなことと、断固として戦う姿勢を示した。罪のない選手が参加できるのは良かった。日本選手団としては誰が出ても出なくても、最高の準備をすることが務めだ。

 日本スケート連盟・湯田淳スピード強化部長 ソチ五輪でもこれだけ後から違反が出ている。今回もこの措置によって完全にクリーンな大会が守られるかというと、分からない。