女子ダブルスは世界選手権銀メダルの福島由紀(24)広田彩花(23=ともに再春館製薬所)組と米元小春(27)田中志穂(25=ともに北都銀行)組がそろって勝った。17日の決勝は、ともに初出場の日本勢が対決することになった。福島、広田組は中国ペア、米元、田中組はデンマークのリオ五輪銀メダルペアを、いずれも2-0で下した。

 今季急成長した女子ダブルスの2組が、初舞台で決勝まで駆け上がった。SS年間1位の米元、田中組と同2位の福島、広田組がストレート勝ち。この種目の日本勢では14年大会の高橋礼、松友組(日本ユニシス)以来となる頂点を懸けて最終日にぶつかる。

 中国ペアとぶつかった福島、広田組は、試合開始から9連続得点で主導権を握って第1ゲームを21-13で奪うと、第2ゲームは9-8から、福島の強打や広田の絶妙な緩急で突き放した。1次リーグ初戦から4試合連続で2-0と絶好調をキープ。福島は「攻撃パターンがはまり、相手より我慢できた」と自信をにじませた。

 米元、田中組は8月の世界選手権でメダルを阻まれたデンマークペアに雪辱した。両ゲームともに21-19と息詰まる戦いで「借りを返すという強い気持ちで向かっていけたのが良かった」と米元。巧打が光った田中は「楽しみながらやろうと開き直れた」と勝因を挙げた。