八戸学院光星(青森)が43-81で昭和学院(東京)に敗れた。

 昨年3位で、優勝5度の強豪相手に、序盤は善戦。平均身長で約10センチも下回るが、重点的に鍛えてきたリバウンドやルーズボール奪取は対等に渡り合った。後半は相手の3点シュート連発などで差を広げられたが、最後まで食らいつく姿勢は見せた。

 20得点を挙げた駒沢杏主将(3年)は「負けて悔しい思いはもちろんありますが、こういう強いチームに最後まで諦めないで戦えたことを誇りに思います」と胸を張った。

 小野寺実コーチ(66)も「横綱相手に気後れせずに、しっかり気持ちを前面に出してファイトしてくれた。日本の高校生最高峰の大会に出場できて良かったし、3年生も下級生たちも、これからの人生に大きな財産になったと思う」。前日23日には初出場初勝利を挙げるなど、選手たちの大舞台での奮闘に目を潤ませていた。

 12得点の関口由佳(2年)や、小泉賀南(2年)など、中心となって貢献したメンバーにとっても良い経験値となった。関口は、今大会まで残った3年生3人に感謝しつつ「次は、今からがスタート。3年生の思いも背負って、またこの舞台に帰ってきたい」と力強く誓った。