全国総体4強の帝京長岡(新潟)は薄氷の勝利だった。豊浦(山口)に84-65で逆転勝ちした。点差は19点に開いたものの、第4クオーター3分まで追いかける展開。51-53からPG祝(ほうり)俊成(3年)の3点シュートが決まると、一気に抜け出した。

 柴田勲監督(48)は「厳しい試合だった」と言った。流れを相手に持っていかれ、指揮官は「このまま、ズルズルと行くかと思った」と言う。31-37で迎えたハーフタイム。危機感を持った柴田監督は選手に奮起を促し、目覚めさせた。

 スモールフォワードの五十嵐平主将(3年)は「ディフェンスの悪さがオフェンスに響いてしまった。最初から自分たちのペースで試合をしなければならない」と反省しきりだった。