全国総体8強の飛龍(静岡)が、70-61で高知中央を下した。203センチのナイジェリア人留学生ジョセフネリー・ジュニア(高知中央1年)をチーム力で封じ、初戦を突破した。

 第2クオーター(Q)、24-25で残り3分からPF奥村大翔(3年)とPG金井星也(3年)が得点し、さらにSG伊東潤司主将(3年)の3点シュートを決めた。32-29でリードして入った第3Q、再び伊東の3点シュートが決まるとチームが勢いづいた。中国からの留学生、Cリュウ・ヤハオ(1年)がドライブでジョセフネリーを抜き去り、ゴール下から立て続けに得点。計16点をマークし、「簡単なシュートをしっかりと決められて良かった」と笑顔を見せた。

 得点源に仕事をさせなかった。ジョセフネリーは、前日の興南(沖縄)戦で44得点を奪った。試合を見ていた原田裕作監督は「沼津中央と一緒」と、サンブー・アンドレ(沼津中央3年)を擁する県東部のライバルを思い浮かべた。選手にもそれを伝え、ジョセフネリーに簡単にパスが渡らないようにプレッシャーを与え続けた。30得点の伊東主将は「相手は力強かったですが、リュウもよく頑張ってくれた。明日も自分たちのゲームができれば勝てます」と言った。

 目標の4強へあと2勝。3回戦の相手は実践学園(東京)だ。【大野祥一】