厚木東の東野恒紀(3年)は「エースナンバー7を背負う自分が決めて勝つ」と信じていた。同点で迎えた第4クオーター(Q)残り2分にこの日4本目の3ポイント(P)を決め、直後には50メートル走5秒8の快足ドライブで得点。試合開始早々の9点ビハインドから始まった激戦を制し、初出場でベスト8入りした。東野は「目標だった(準々決勝以降の)メインコートに立てる」と仲間と抱き合って喜んだ。

 今月上旬、総体王者で今大会優勝候補・福岡大大濠(福岡)の胸を借りた。1泊2日の遠征で、10分間の練習試合を計16本。1勝もできなかったが、東野は「まったく取らせてもらえなかったが、思い切り戦うことが大事と気付かされた」という。この日は平均身長で3センチ上回る相手に、リバウンドで互角の勝負を演じた。持ち味の速攻に計42本の3Pシュート(成功12本)を織り交ぜ、攻めの姿勢を貫いた。

 準々決勝はその福岡大大濠と対戦する。「最初からイケイケでやります」(東野)。全力で旋風を巻き起こす。