国学院栃木が高鍋(宮崎)に24-15で逆転勝ちした。キャッチミスで先制を許したWTB竹ノ内建太(3年)は、名誉挽回のトライで反撃の流れをつくった。30日の2回戦は、兄弟校で縁の深い国学院久我山(東京第2)と花園で初めて対戦する。

 悔しさをぶつけた反撃のトライだった。12点を追う前半28分。竹ノ内は敵陣ゴール前でパスを受けて相手をステップでかわし、走り切った。「何としても取り返す気持ちで走った」。試合を終えても表情は硬いままだった。

 前半4分、自陣5メートル地点で相手のキックを取り損ねた。もたつく間に相手にボールを奪われ、先制点を許した。同18分にもトライを決められて0-12とされ、普段は冷静な男も焦った。「3年でチームを引っ張る立場なのに最初にミスをしてしまった。とにかく落ち着かなきゃ」。自分に何度も言い聞かせ、迎えたトライのチャンスを確実につかんだ。竹ノ内のトライからチームは勢いづき、逆転勝利につなげた。

 2回戦は国学院久我山と対戦する。花園での対決は初めてで、栃木の吉岡肇監督(56)と久我山の土屋謙太郎監督(56)は、久我山が1979年度に花園で準優勝した時の同級生。2011年に亡くなった両校の創設者佐々木周二氏(享年98)の「私の目が黒いうちに栃木と久我山の花園での対戦を見たい」との思いから、栃木にラグビー部が創設された。吉岡監督は「佐々木先生が生きているうちにはかなわなかったけれども、兄貴である久我山との花園での対戦はずっと夢だった」としみじみ語った。今季の対戦はまだなく、今年度から就任した土屋監督とは初めて戦う。「やるからには勝ちたいよね」と笑みを浮かべた。【戸田月菜】