国際オリンピック委員会(IOC)は20日、スイスのローザンヌで北朝鮮と韓国の国内オリンピック委員会、大会組織委員会との4者会談を開き、2月の平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)に参加する北朝鮮選手団の規模や内訳、国歌や国旗の扱いなど詳細を決める。

 韓国と北朝鮮は、アイスホッケー女子での合同チーム結成や、開会式で「統一旗」を掲げた合同入場行進を行うことで合意。北朝鮮はフィギュアスケートのペア、アイスホッケー女子、スキー距離、アルペンスキーで選手を派遣する方向となっているが、IOCの承認が必要となる。

 アイスホッケーでは、韓国が自国選手に不利益とならないよう登録選手増員の特例措置を求めているが、対戦予定国から「不公正」と異論も出ている。

 18日は北朝鮮の張雄IOC委員や金日国・北朝鮮オリンピック委員会委員長(体育相)、韓国の都鍾煥・文化体育観光相らが相次いでスイスに到着した。組織委の李熙範会長はジュネーブ空港で「基本的には南北間で合意に達したが、IOCと話し合わなければいけない部分がある」と話した。