元世界ランク4位、同24位の錦織圭(28=日清食品)が、惜しくも復帰戦で勝利を逃した。昨年8月のロジャーズ杯(カナダ・トロント)以来の実戦となった試合は、予選勝者で同238位のデニス・ノビコフ(米国)に3-6、6-3、4-6のフルセットで敗れた。「気持ちとプレーがまだ追いつかない部分があった。30点ぐらい」。

 錦織は第2セット奪ったものの、相手に15本のサービスエースをたたき込まれ、力尽きた。まだ大事な場面でのサーブやストロークが安定せず、簡単なミスも生まれた。しかし、けがした右手首は、最後までプレーできており、「試合はかなり集中していたので、ほぼ痛みがなくできた。だいぶ、いいサインだった」と、身体的には、全く問題ない復帰戦となった。

 両者は16年ロジャーズカップ(カナダ・トロント)2回戦で対戦し、錦織が6-4、7-5のストレートで勝っていた。

 

 主な一問一答は以下の通り。

 -プレーしてみて

 錦織 やっぱり1試合目なので、想像はしていたが、難しかった。ラリーを続けるのも簡単ではなかった。

 -どこがうまくいかなかったか

 錦織 自信がない分、自分から打っていけなかった。最近、手首も良くなって、思いっきり打っていけるには、ちょっと時間はかかる。

 -違和感や痛みは

 錦織 100%なしではない。だいぶ良くなってきているので、あと、何週間もすれば、痛みもゼロになってくると思う。

 -サーブを打つ怖さは

 錦織 それもないですね。消えてきている。

 -緊張したか

 錦織 久しぶりの試合だったので、緊張もした。まだ失っている部分もたくさんあるが、それも試合をこなしていくうちに、学んでいける。

 -今は悔しいか、ほっとしているか

 錦織 いろんな気持ちがある。悔しいですし。まだまだプレーが、自分の中で30点ぐらい。ジョコビッチみたいに、いいテニスが簡単にはまだできない。

 - 今後は。

 錦織 インディアンウエルズとか。そこが1番、合わせたいところ。マスターズなので。あまり今日だめだったからといって、(気持ちが)下がりすぎず頑張りたい。