元世界4位で、同27位の錦織圭(28=日清食品)が、ツアー復帰初戦を1時間34分の勝利で飾った。同232位で、大会推薦出場のルビン(米国)に第1セットこそてこずったが、7-5、6-3のストレート勝ち。2回戦では、同72位のドンスコイ(ロシア)と対戦する。1月22日開幕のツアー下部大会、米ニューポートビーチ・チャレンジャーで実戦復帰後、8試合目にして初めてトップ100との対戦となる。

 錦織は、濃紺の上下のウエアで登場。第1セット、第1ゲームで3本あったブレークポイントを取り切れず。続く第2ゲームの自分のサーブでダブルフォールトを犯しブレークされると、0-3とリードを許した。

 第1サーブがなかなか入らずてこずったが、第5ゲームでブレークバック。3オールに追いつくと、5オールからの相手のサービスゲームをブレーク。続く自分のサービスゲームをキープし、3本目のセットポイントを決め、7-5で奪った。

 第2セットは第1、5ゲームの相手のサービスゲームを破り5-1と大きくリード。4本目のマッチポイントを奪い、そのまま押し切った。

 錦織は、昨年8月に右手首の腱(けん)を脱臼。同8月のロジャーズ杯2回戦対モンフィス(フランス)以来のツアー大会出場となった。同大会以来、実戦から遠ざかっていた錦織は、1月22日開幕のツアー下部大会、米ニューポートビーチ・チャレンジャーで復帰。1回戦で同238位のノビコフ(米国)に敗れたが、同29日からの米ダラス・チャレンジャーで優勝。ツアー下部大会通算6勝目を飾っていた。