世界27位の第5シード、錦織圭(28=日清食品)は世界72位のエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)に6-2、6-4で快勝し、ベスト8入りした。右手首のけがから復帰後、8試合目にして初めてトップ100の選手に勝利した。準々決勝で世界91位のラドゥ・アルボット(モルドバ)と対戦する。ダブルス1回戦では国別対抗戦デビス杯日本代表のマクラクラン・ベンとユーゴ・ニス(フランス)のペアが勝ち上がった。

 錦織が1回戦での課題を修正し、1度もブレークポイントを与えず8強入り。「自分のいい時のプレーが出始めている。1試合ごとに内容は上がっている」と満足感を漂わせた。右手首のけがの影響はほとんどない。約半年ぶりのツアー大会で「今日みたいなプレーなら自信がついてくる」と、一戦ごとにたくましさを取り戻している。準々決勝は初対戦のアルボットが相手。「しつこさがあるので、ストローク戦は絶対に長くなる」と警戒した。