東地区最下位のレバンガ北海道は79-82で東地区3位の川崎ブレイブサンダースに敗れ、今季3度目の3連敗となった。19勝19敗と貯金が消滅した。第3クオーター(Q)終盤に18点のリードを許したが、松島良豪(26)の今季自己最多10得点などで4Qに驚異的な追い上げ。残り4秒で1点差まで迫ったが、昨季準優勝の難敵相手に逆転はならなかった。

 試合終了のブザーが響く中、同点の願いを込めて関野剛平(23)が投げたボールは、リングを大きくそれた。勝てば直接対決3勝3敗で並び、得失点差でも上回るためチャンピオンシップ進出に有利な状況を築けた試合だったが、3点及ばず。「勝たなければいけない試合だった」と水野宏太監督(35)。チーム2番目の19点を決めながら、最後に相手のひじ打ちを鼻にくらい、むち打ち状態となった折茂武彦選手兼社長(47)は、相手選手をにらみつけ、悔しさをにじませた。

 19年W杯アジア地区予選による中断をはさみ、3月5日の西宮戦からチャンピオンシップ進出のかかる最後の22試合が続く。就労ビザの関係で出場できず「ショックだ」と語った元NBAの新外国人ディジョン・トンプソン(34)が加わり、ラストスパートをかける。「これからは良いことしかない」と松島。この日の惜敗をバネに、輝く未来をつかむ。【中島洋尚】