アイスホッケー用のスケート靴と防具を着用し、市街地に設置された氷の斜面を滑り降りて着順を競うアイスクロスダウンヒル競技、「レッドブル・クラッシュドアイス」はシーズン最終戦となる第4戦が3月10日にカナダのエドモントンで開催された。シリーズにフル参戦している山本純子(35)は、予選を突破して16人で争うクォーターファイナルに挑んだが、スタート後に荒れた氷面に足を取られて転倒。ゴールまで猛追したが準決勝進出となる2着以内に入れず敗退した。

 北海道在住のアイスホッケー選手。地元の苫小牧ケーブルテレビでアイスホッケー中継の実況担当などをこなす。幼少期は長野県・軽井沢で育ち、兄がやっていた道具をもらって練習を始めた。当時から氷上のスピードには定評があり、2010年に国内で開催されたクラッシュドアイス代表選考会で優勝し、本大会に派遣されたのがきっかけ。毎年着実に世界ランキングを上げていき、2017年は10位になった。

 この日は勝ち抜いた4選手で争う決勝を目指して、早朝からコース試走するなど万全の態勢で臨んだが、思わぬアクシデントに無念の表情を押し隠すのが精一杯だった。

 山本は「常に10位前後の位置にはいるけれど、もうひとつ抜けられない。それでも着実に技術面は上がっているので、それが結果につながるようにもっともっと頑張っていきたいと思います」とレースを振り返った。

(映像(C)Red Bull Media House)