平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で銅メダルを獲得したLS北見の藤沢五月(26)、SC軽井沢クの山口剛史(33)のペアが、1次リーグ初戦でオリオン機械を8-1で退け、凱旋(がいせん)試合を圧勝でスタートした。

 五輪後の初の試合。会場に満員の256人のファンが詰めかける中、ミスがありながらも要所を締め、3-1で迎えた第4エンドから4連続でスチール(不利な先攻から得点)。序盤から試合の主導権を握り、貫禄を見せた。藤沢は「少しでもカーリングに興味を持って応援してくれるのはうれしい。変なプレーはできないですね。自分にもいいプレッシャーをかけられると思います」と力を込めた。

 第4E後には、4人制と同じように注目の「もぐもぐタイム」(ハーフタイム)もあったが、お菓子のラムネといちごを次々とほおばった山口に対し、藤沢は水分を補給した後、ゼリーを口にしただけ。もぐもぐを封印してもしっかり勝利をものにした。チームは午後8時から船木・工藤ペアと対戦予定だ。「試合でミスがあった。しっかりコミュニケーションをとっていきたい」と気を引き締めた。