東地区の千葉ジェッツが、西地区王者の琉球ゴールデンキングスに80-76で勝ち、bjリーグとNBL時代も含めてクラブ初の地区優勝を決めた。6チーム中5チームが昨季のチャンピオンシップ(CS)進出という激戦区を制し、今季のCSの準々決勝、準決勝のホーム開催も決定。2連覇した天皇杯の勢いそのままにBリーグ初制覇に向かう。

 最大9点差をつけられても、粘り強く耐えた。52-54と2点差まで食い下がって迎えた第4Q。相手を無得点に抑えた開始から4分20秒までに、10得点を挙げ、逆転勝ちにつなげた。

 途中出場した石井講祐(30)は3本の3点シュートなどで今季自己最多の16得点。第4Q前に大野監督から「誰が当たっているのか分かるだろう」と信頼の声をかけられ、「シュートタッチが良かった」と得点を伸ばした。

 昨季東地区3位だった反省点として、選手間のコミュニケーション不足が挙がった。今季は練習からディフェンスでの声かけを徹底し、個人プレーにならないよう連係を強めた。石井は「継続しているコミュニケーションが積み上がってきた」と第4Qでの守備にその成果を実感。「クラブ初の地区優勝に達成感はあるけれど、Bリーグ優勝の通過点」。東地区王者の誇りを胸にCSに向けてさらに前進する。