ラグビーの国際統括団体、ワールドラグビー(WR)は15日、19年ワールドカップ日本大会の欧州予選で選手の代表資格に問題があったとして、1次リーグA組の日本と開幕戦で対戦する欧州代表のルーマニアの出場権を取り消し、ロシアが繰り上がると発表した。14日間の異議申し立て期間を設けた。

 欧州予選を兼ねた17~18年の欧州選手権では、出場チームに当該国の代表資格を持たない選手が含まれていた疑惑などが浮上。調査するためWRが設置した委員会はルーマニアなど複数のチームが違反したとして、予選3位だったロシアが出場権を得るべきだと判断。WRも結論を支持した。

 19年W杯において、ホスト国で世界ランク11位の日本は1次リーグA組で、アイルランド(世界ランク2位)スコットランド(5位)ルーマニア(17位)、プレーオフ勝者と対戦する予定だった。大会前年に対戦国が変わることは異例だが、世界ランクがルーマニアより劣る19位のロシアとの対戦は、よりくみしやすくなる。相手の分析は振り出しに戻ったが、勝敗だけを考えるなら、今回の変更は日本にとって悪くない。開幕戦快勝で、初の決勝トーナメント進出へ弾みをつけたいところだ。