柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)女子52キロ級代表の阿部詩(17=兵庫・夙川学院高)が、高校生対象の全ての大会を欠場することを明かした。22日、グランプリ・フフホト大会(25~27日、中国)に出場するため羽田空港を出発。残りの高校生の大会について「出ないと決めた。戦う舞台が高校ではない。きっぱり分けないと世界一にはなれない」と明言した。

 初の世界選手権に集中するため同校の松本純一郎監督と協議の上、決断したという。高校での稽古は継続するが、7月の金鷲旗と8月の高校総体を欠場し、高3のため事実上の“卒業”となる。世界選手権では男子66キロ級世界王者の兄、一二三(20=日体大)と兄妹で金メダルを目指す。