レバンガ北海道が、同じ東地区で開幕から5戦全勝だった首位栃木ブレックスを72-70で破った。第4クオーター(Q)残り42秒で司令塔の多嶋朝飛主将(30)が相手ディフェンスの裏をつくパスでマーク・トラソリーニ(28)のダンクを演出すると、残り4秒からは自らのドライブから決勝ゴール。「デイビッド(ドブラス)が良いシール(ディフェンス)をしてくれていたので、スペースが空いているところに飛び込んだ。決められて良かった」と喜んだ。

前半を39-33とリードも、第3Qに追いつかれ、第4Q開始1分過ぎには10点差をつけられた。それでも、直後に今季加入の溝口秀人(31)が3点シュートを2本決めて食らいついた。開幕から出場時間が限られていたが、ここ一番で持ち味を発揮して逆転劇につなげた。

前節17日千葉戦は今季最多93失点と守備が崩壊。中2日で敵地で首位との対戦に、ジョゼ・ネト監督(47)は「栃木戦であれば栃木に焦点を当てて、改善できるように集中したい」と話していた。この日は速い守備でプレッシャーをかけ、相手セカンドチャンスからの得点を6点に抑え込むなど攻撃の芽をつんだ。

今日21日も同一カードでの連戦。「強豪チームに対して『できる』と証明できた。明日も頑張りたい」とネト監督。接戦を制した勢いのまま、今季初の2連勝を狙う。