女子テニスで、18年全米、19年全豪を制し、アジア勢初の世界1位となった大坂なおみ(21=日清食品)が12日、サーシャ・バイン氏(34)とコーチの関係を解消したことを、短文投稿サイト、ツイッターで明らかにした。

大坂は「皆さん、この先、サーシャとは一緒に仕事をしません。感謝とともに、彼の将来がベストであることを祈っています」とつぶやいた。

これに対し、バイン氏も「ありがとう、なおみ。何も言うことはないけど、ベストであってほしい。自分をチームの一員にしてくれてありがとう」と返した。

関係者によると、大坂本人の意思だという。すでに、優勝した18年全米が終わった時には決めていたという話もある。4大大会2大会連続優勝を果たした今年の全豪では、バイン氏との練習時間が15~20分ほどと短く、練習を予約したコートに現れずに、違う場所で練習していたこともある。

バイン氏は、6年間、4大大会23度の優勝を誇るセリーナ・ウィリアムズ(米国)との練習相手を務めた。その後、元世界女王ウォズニアッキ(デンマーク)らの練習相手となり、18年から大坂のコーチに就任した。

 

◆サーシャ・バイン 1984年10月4日、セルビア生まれのドイツ人。本名アレクサンダー・バイン。プロ選手としては自己最高が世界1149位と大成せず。ミュンヘンでコーチをしていた07年に同僚の推薦でセリーナ・ウィリアムズ(米国)の練習相手になり、15年まで務めた。その後、元女王ウォズニアッキ(デンマーク)らの練習相手を務め、17年12月に大坂のコーチに就任。18年から帯同した。