カヌーの日本スプリント選手権は3日、東京・海の森水上競技場で行われ、男子カヤックフォア500メートルで20年東京オリンピック(五輪)代表に決まった水本圭治(チョープロ)が同シングル1000メートルで優勝した。

この日は向かい風。通常よりもタイムが約20秒かかる消耗戦になると判断した水本は、こぐピッチを上げることでパドルが受ける水の抵抗を減少させ、体力を温存。残り250メートル地点からスパートをかけて後続を振り切り、「(8月下旬に)五輪出場が決まってすぐの大会でアピールできた」と胸を張った。

東京五輪でも使用される会場での最初のカヌー大会。本番と同じ水面で、得意とする500メートルとは異なる条件で結果を出した。「もしかしたら1000メートルでも出られる可能性がある。いい感覚をつかめた」と水本。来年に向け、自信を深める勝利となった。