世界1位のノバク・ジョコビッチ(32=セルビア)が、1回戦を突破した後、20年東京オリンピックへの熱い思いを語った。ジョコビッチは、15年まで楽天ジャパンオープンと同週に開催されている中国オープンに6回出場。すべて優勝で、29勝0敗という記録を残し、“北京のノバク”と称された。

しかし、今年は、ついに東京の楽天ジャパンオープンに初上陸。「来年の東京五輪に向けたチェックもある」と、五輪の会場で開催されている同大会への出場を決めた。もちろん「新たな大会や文化に接してみたかった」というのも理由だ。

ジョコビッチはすでに4大大会、マスターズ9大会全てを制し、年末の最終戦ATPツアーファイナルも優勝。テニス界では、すべてのタイトルを手にした。残されたのは、五輪のシングルスの金メダルだけだ。

16年リオデジャネイロ五輪では1回戦で敗れ、コート上で涙を見せた。それほど五輪への思いは深く、金メダルは「それが残りの人生で最大の目標と言ってもいい」。08年北京五輪で銅メダルを獲得した時でさえ「誇りに思った」。

すでに「早く入って調整したい」と、東京五輪での酷暑になれるため、早々と来日する予定も明かした。会見場にやってきたジョコビッチの足元には「TOKYO2020」のロゴが入ったシューズがあった。

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