え、飛び込まないの? 飛び込みで東京オリンピック(五輪)代表に内定した寺内健(39=ミキハウス)が、未知の領域にチャレンジする。31日、大阪市内にある日本一高いビル「あべのハルカス」60階で会見。11月10日に開催される階段を一気に駆け上がる「HARUKAS SKYRUN 2019」に出場することになった。いつも飛び込み台の階段を上がっている寺内は「いつもは上って飛び降りるわけですが、今回は上り続ける。未知のチャレンジを東京五輪へのスタートとして駆け上りたい」とガッツポーズを見せた。

同大会は、1610段の階段を駆け上がる階段垂直マラソンで、3年連続の開催となる。寺内は、地上300メートルの同ビルの展望台にあるゴール地点に立って「いつも練習で3メートルの飛び込み台、15段ほどの階段を上がって、1日100本は飛ぶ。でもそれでも足りない。この高さを見ると不安しかないです」と苦笑い。「6度目の五輪を前に、チャレンジがしてみたいと思ったことがきっかけ」と話した。

大会記録は男子8分32秒。昨年の男子一般選手平均タイムは17分27秒。寺内は「一番速い人が8分台なので、できれば10分ぐらいで上がりたい」と目標を掲げた。11月1日から高知県で合宿を予定。「下手したら階段を上がるだけのトレーニングになるかも」とジョークを飛ばしていた。