GP第1戦スケートアメリカ5位の友野一希(21=同大)が80・98点をマークし、7位発進となった。

「最小限のミスで済んだ。落ち着いて対処できて、まあまあの出来だったんじゃないか。1つ1つ良くなってきている。自信を捨てないようにしたい」

“鬼門”となっているSPは冒頭、4回転トーループで転倒。それでも4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプを回転不足判定ながら着氷させ、トリプルアクセル(3回転半)を決めると歓声を受けた。演技後は少し首を横に傾けたが、得点表示を待つ「キス・アンド・クライ」では指で「あとちょっと」というようなしぐさを見せ、冷静な表情で結果を受け止めた。

今月2~3日に行われた西日本選手権(滋賀)では優勝。だが、SPでは4回転トーループの着氷が乱れて回転不足となるなど、65・14点(国際スケート連盟非公認)の6位発進。国際舞台で戦うために「いつも言っているけれど、ショート(SP)。ショートをしっかりやらないと、フリーの点数につながらない」と厳しく自己分析していた。

アレクサンドル・サマリン(ロシア)が92・81点でトップに立った。