東京オリンピック(五輪)出場がかかる体操の種目別W杯に向け、16日に都内で試技会が行われた。

今月のドイツ・コトブス大会から来春までの4大会に、既に終了した4大会を合わせた8大会の成績で、日本から最大1人が切符をつかむ。各種目の全体1位の選手が個人枠を獲得でき、1つの国で重複した場合は成績に付与される獲得点の大きい者が選ばれる。10月の世界選手権で枠を獲得した選手は除外されるため、日本勢が実質的に全体1位となる跳馬などもあり、水鳥寿思男子強化本部長は「誰かが(東京に)行く可能性は高まっている」と見通す。鉄棒で最高I難度「ミヤチ」を操る宮地秀享は、ライバルが世界選手権で枠を取れない想定外に「厳しくなってきた」と悲観しながらも、「やれるだけやる」と力を込めた。