日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)が3日、20年東京オリンピック(五輪)後にオリンピアンの被災地訪問ツアーを計画していることを明かした。
都内で記者会見を行った山下氏は、半年後に迫る東京五輪に向けて決意表明。目標に掲げている金メダル30個だけでなく、JOCの役割として「五輪スポーツを通じて活力ある社会を形成したい」と強調した。その中の1案として「オリンピアンの被災地訪問ツアー」を計画中という。
五輪後に準備に取りかかる予定で、具体的なことは決まっていないが、場所は、昨今の震災や台風、豪雨などで被災した全国の被災地が候補という。「個人的なイメージはある。近年の自然災害などにより、今も大変な状況におかれている方が全国に多々いる。(五輪後の)お礼の意味を込めて、少しでも被災者の方々の励ましになれば。活躍した選手には、ぜひ協力してもらいたい。選手が社会に還元する仕組みを作りたいし、これは実現させないといけない」。
JOCは東京五輪を通じて(1)アスリートの育成・支援(2)オリンピズムの普及・推進(3)国際大会の派遣・招致、国際化の推進の「3つの役割」を掲げた。山下氏は「東京大会を契機に、より多くの子供や高齢者、障害のある人たちらがスポーツに参加する流れを作っていきたい。勝ち負けではなく、スポーツで最も大切なフェアプレー精神と、相手へ敬意を払う思いやりのある社会作りに貢献したい」と期待を込めた。


