柔道のグランドスラム(GS)パリ大会男子100キロ超級3回戦で、五輪2連覇、世界選手権8連覇のテディ・リネール(30=フランス)が、影浦心(24=日本中央競馬会)に敗れたことを受け、国際柔道連盟(IJF)は9日、公式HPのトップ記事でその衝撃を伝えた。

「リネールの10年間の無敗記録は日本の影浦に破れた」との見出しで、国際大会154連勝中だった「絶対王者」の黒星を報じた。「影浦がリネールのホームで満員の観客を黙らせるために、延長40秒に内股すかしで勝利。連勝を154で止めた。かつて、リネールの対戦相手だった日本のレジェンド井上康生監督も(コーチ席で)目の当たりにして興奮を隠しきれない様子だった」などと伝えた。

リネールは、10年世界選手権東京大会決勝で上川大樹に判定負けして以来の敗戦となり、柔道界に大きな衝撃を与えた。