【ソルトレークシティー(米ユタ州)=矢内由美子】男子1万メートルの土屋良輔(25=メモリード)は自身の持つ記録を14秒69縮める12分55秒62の日本新で5位入賞を果たした。

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「人間メトロノーム」の異名通り、25周のほとんどのラップを1秒差以内でまとめた。

男子1万メートルで日本人初となる12分台を出した土屋は「すごく気持ちの良い滑りができた」とガッツポーズ。自身の持つ13分10秒31の日本記録を14秒69も上回る12分55秒62に笑みを浮かべた。

氷を押すタイミングやコーナーの滑りが左右均等でないなどの課題があるが、それは伸びしろでもある。「上位と勝負するには12分40秒台が必要。北京オリンピック(五輪)でメダル争いをできるように少しずつ上げていきたい」。表彰台の足がかりをつかみ、前を見据えた。