関西大学ラグビーで5年ぶりの優勝を目指す同大が28日、京都・京田辺市内で全体練習を再開した。

新型コロナウイルスの影響で自粛後、7月1日から15人程度の練習を実施。約40人ずつで2班に分かれたこの日から、コンタクト練習も始まった。フランカー中尾泰星主将(4年)は「ラグビーに近づいた感じがある。チームとしてうれしい。チャレンジャーとして戦っていきたい」と10月10日予定の開幕を見据えた。

自粛期間中は朝の「ZOOMトレーニング」と、各自がランニングなどで体力を強化。元神戸製鋼の佐藤貴志BKコーチは「やっぱりコンタクトは慣れていない感じがしましたが、測定をすると去年より走れている。大きくないので走り勝たないといけない。今年はディフェンスのチームです」と評価した。中尾も「1キロ走でタイムが上がっている」と成果を実感する。

今後の実戦予定は白紙。例年とは異なる準備で、秋に進んでいくことになる。中尾は「ディフェンスもほとんどぶっつけ本番になると思う。今までと違うディフェンスなので、信じて、どこまでできるかが重要になる」。関西リーグは天理大が4連覇中。背中で引っ張る主将は「目の前の1戦1戦を積み上げた先に日本一がある」と言い切り、84年度から遠ざかる大学日本一を誓った。【松本航】