予選2位で準決勝に進出した野中生萌(23=XFLAG)は、13位で敗退した。

気温32度の炎天下の中、終盤の難所で落下し「気温も暑く、昨日の疲労感もあり厳しいラウンドになった。これが今の実力」と潔く負けを認めた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、クライミングがジムが閉まり、1カ月程度登れなかった。万全な状態で今大会に臨めなかったが、自身と向き合う時間が増えたと前向きに捉えた。10日の予選では、無観客のため「多くの人が見てないので解放されて、いつもより緊張感もなかった」と満足げに振り返っていた。

東京オリンピック(五輪)の代表選考問題やコロナ禍により今後の日程は「未定」で、先行き不透明な状況が続くが、来夏の東京五輪に向けて「1年もらってたくさんトレーニングできるので、無駄にしないようにしたい」と気持ちを切り替えていた。