昨年のラグビーW杯日本大会で、主将として日本代表の初ベスト8進出に貢献したリーチ・マイケル(31=東芝)が手術を受けていた。

14日、代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチがオンライン会見で手術を受けていたことを明かした後、リーチ本人が東京・府中市の東芝ラグビー場で取材に応じ「コロナの自粛期間を利用して、あちこち治しました。トップリーグ開幕に向けて、いいスタートが切れるように頑張りたい」と話した。

昨年3月に行われた代表の沖縄合宿で恥骨炎症を患った経緯もあり、股関節の手術を受けたとみられる。ただ、詳細について聞かれると「詳しいことは言いませんが、頭から足首まで何箇所か手術をしました。前よりはいい状態。長年(痛みを抱えながら)やってきて、W杯の時は60%くらいだった。あちこち治したので、やっと100%になれると思います。開幕に向けて、いい準備をしたい」と説明した。

また、列島を熱狂させた昨年のW杯から1年というタイミングで、代表の年内活動断念が発表されたことには「どの国も同じコンディション。自粛の間、代表に選ばれた選手はハードな練習をしていたので残念ですけど、各選手が、東芝とかチームに戻って切り替えるしかない」と受け止め「トップリーグに向けて、いい準備をするしかないですね。僕も開幕に向けてレベルアップして、いいスタートを切れるようにしたい」と意気込んだ。

東芝の全体練習が再開されたことには「この日をみんな待っていた。(見学していて)質の高さをしっかり見せてくれたので、開幕に向けて、いいスタートが切れたと思います」。新型コロナ禍の中、チームとして再出発の日を迎えられたことを喜んだ。【木下淳】