フェンシングの全日本選手権予選は19日、東京・駒沢体育館で最終日を迎え、男女6種目の決勝(26日)進出者が出そろった。

この日は男子エペの坂本圭右(36=自衛隊)ら4人が準決勝までの3試合を勝ち抜いた。

元世界ランク1位の見延和靖が準々決勝で敗退。代表主将の見延でも新型コロナ禍の影響を認めた後、取材に応じた坂本から衝撃発言が出た。

「僕、去年で引退したんで練習してません」

自衛隊の近代五種班コーチに転じており「引退試合のつもり。なぜ勝てたか聞かれても分からない」と笑い飛ばした。

大半の選手が半年ぶりの実戦で口にした過緊張と無縁だった結果なのか。8年ぶり4度目の優勝に王手をかけた。決勝では宇山賢と対戦する。