フェンシングの全日本選手権を運営している日本協会の報道事務局は19日、東京・駒沢体育館で開催した男女6種目(フルーレ、エペ、サーブル)のライブ配信に関する、予選終了時の各種データを公表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客になった大会を、オンラインで世に届けようと全試合をインターネット配信。同時に、配信プラットフォーム上で募っていたギフティング(投げ銭)制度には3日間で3万1500円が寄せられた。初日が4500円、2日まで計1万500円で、最終日にぴったり3倍の額が大会への支援として視聴者から届いた。

ライブ配信のPV数は3万9800を数えた。2日目から解説も追加。予選の全試合が分かりやすく見られるという、意外と例がない試みに一定のアクセスがあったことが分かり、来年以降への参考情報となる。

26日の決勝はABEMAで完全生中継される。日本協会の太田雄貴会長(34)は「スポーツ史に残るだろう、新時代の観戦方法(配信)をお見せしたい。2つのチャンネルを駆使して一方はノーマル映像、もう一方はテクニカルに特化した内容にしたい。メディアアートに興味がある人にとっては、こういう見せ方もあるんだ、と感じてもらえる内容になっている。ゲームのような世界観であったり(可視化技術)フェンシング・ビジュアライズドの進化版であったり、3Dであったり。当日まで極秘にしているネタもあるので、お楽しみに!」と当日の視聴を呼び掛けた。【木下淳】