1992年バルセロナ・オリンピック(五輪)競泳女子200メートル平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子さん(42=静岡・沼津市出身)がこのほど、沼津二中でオンライン講演会を開いた。3年生37人は地元出身のオリンピアンの言葉に熱心に耳を傾けた。

今回の講演は、事前に集めた生徒たちの質問に答える形式で実施された。五輪競泳史上最年少の14歳での金メダル獲得について、岩崎さんは「自分の体ではない感覚で泳いでいた。驚き以外の感情はなかった」。その他にも誹謗(ひぼう)中傷を乗り越え、2大会連続で五輪出場を果たした経験などを語った。

「今後も水泳を通じて得た自身の経験をより多くの方に伝えていきたい」と希望。男子生徒の大川晃誉(あきたか)さんは「高校受験が控えているが、自分を信じることが実力の発揮につながると学んだ」と振り返った。【古地真隆】