関西学生アメリカンフットボールの立命大が25日、甲子園ボウル出場をかけたトーナメント決勝関学大戦(28日、万博記念競技場)を前に、オンラインで会見を行った。

同大学は過去4年、関学大に阻まれ、甲子園を経験したことがある選手はいない。古橋由一郎監督(55)は「悔しい思いを選手は持っている。『甲子園も出ずに卒業するのか』と。関学は王者の風格を持っているが、どんな状況でも心が折れないという気持ちを作ってのぞみたい」と闘志を燃やした。

17、19年はいずれもリーグ戦で関学大に勝利したものの、甲子園ボウル出場を決定する西日本代表校決定戦で再戦し敗れた。今年は新型コロナウイルスの影響で一発勝負のトーナメント。主将のRB立川玄明(4年)は「負けたら終わりの勝負をしているなかで、やるべきことは目の前の敵を倒す。そこに尽きる」。悲願の甲子園出場はあえて、心の片隅に置き、まずは目の前の試合に集中することを誓った。

主将はライバル校の注目選手としてLB海崎悠(4年)を挙げた。前日の関学大の会見で海崎は立川に対し「ロスタックルを決めたい」と意気込んでいた。立川は「高校時代から知っている。ヘルメットをかぶったら人が変わる熱い男で、毎年勝負を楽しませてもらえている」と大学最後の対戦に意欲を燃やした。