11月29日、FIA F2のバーレーンラウンド・レース2が行なわれ、昨季FIA F3王者のロバート・シュワルツマン(プレマ)が優勝しランキングを4位に上げた。F1昇格を目指す角田裕毅はスタート直後のターン1で後方から接触を受けて右リアタイヤのパンクに見舞われ、最後尾まで落ちて15位無得点でレースを終え、ランキング5位に後退してしまった。

シュワルツマンはスタートから首位を守り、後続を寄せ付けない安定した走りで独走勝利。2位には角田とランキング上位を争うニキータ・マゼピン(ハイテックGP)が入り、ランキング3位に浮上した。

スタート直後にシュワルツマンの横に並びかけた角田は、次のコーナーでシュワルツマンを抜くことを意識したライン取りが災いしたと振り返った。

「パンクを喫したあとはタイヤを交換してセーフティカーが出ることを願いましたが出ず、運の無いレースでした。(ターン1で)スペースは少なからず空けていたんで、それでもぶつかるということは向こうが止まり切れていなかったことになりますが、僕も次のターン4でシュワルツマンを抜こうと立ち上がり重視でタイトなライン取りをしたところもあるので、長い目でレースを見て安全策でいくならもう少しインを空けておけば良かったと思います」

FIA F2は1週間後のサヒールGPのサポートレースとして行なわれる2戦が最終ラウンド。ランキング3位のマゼピンが162点、4位シュワルツマンが159点、5位角田は157点。これに6位クリスチャン・ルンガー(ART)が8点差、7位ルイ・デルトラズ(シャロウズ)が23点差で続いており、最終ラウンドでランキング5位以内に留まれるか否かが角田のF1昇格を決することになる。

(米家峰起通信員)