日大が3年ぶり35度目の「甲子園ボウル」(12月13日)で、必勝を誓った。30日、決戦の舞台、兵庫・甲子園球場で、関西代表の関学大と会見に出席。主将のDL伊東慧太(4年)は「新チームが始まって『一戦必勝』でやってきた。総力戦でのぞみたい」と意気込んだ。

同大学にとっては因縁浅からぬ相手だ。17年は23-17で学生日本一の座を奪ったが、18年5月に定期戦で対戦した際に起こした「反則タックル問題」で評価は地に落ちた。

そこから18年8月、橋詰功監督(57)が新たに就任し再出発。関東1部下位リーグ(BIG8)からはい上がり、不死鳥は再び聖地に舞い戻った。橋詰監督は「長年フットボールに関わってきて、甲子園ボウルに携われるのは感慨深い。関学大はトップのチーム。胸を借りたい」と語った。

甲子園での対戦成績は17勝10敗2分けだが、騒動をバネにした関学大は、昨年まで2年連続学生王者に輝いている。さらに、29日に行われた関東1位決定戦でエースQB林大希(4年)が肩を負傷。出場は不透明な状態だ。橋詰監督は「自分たちのフットボールを最初から最後までやり続けられるか。そこに集中したい」と話していた。【南谷竜則】