第100回全国高校ラグビー大会決勝戦から一夜明けた10日、2連覇を達成した桐蔭学園(神奈川)の選手たちは家路についた。新型コロナウイルスの影響で例年行われている母校での報告会などは開かれない。

OBや体作りをサポートした関係者も、この快挙をたたえている。

第90回大会(2010年度)で東福岡と両校優勝に導いた日本代表のFB松島幸太朗(27=フランスのクレルモン)は自身のツイッターを更新し「今の高校生はスキルレベルが高い!改めて2連覇おめでとうございます!とにかく強かった!」とコメントした。

自粛期間中に選手たちに独自のトレーニング法を伝授した「パフォーマンス・コーディネーター」の手塚一志さんも、教え子たちの快挙に胸躍らせている。「小学生の息子と見ていたのですが、優勝が決まった瞬間はうれしくて抱き合いました」。体のキレや巧みなステップワークなど、試合中には随所に選手たちの成長ぶりを実感した。「藤原監督にお会いした際には、心の底からおめでとうございますと言いたいです」と話した。

「グラウンドを広く使って展開し、FWもBKも運動量豊富で驚いた」と語るのは、第73回大会(1993年度)と第74回大会(94年度)で優勝した相模台工(現・神奈川総合産)で当時コーチを務めた大嶋将英さん(81)。地元神奈川の学校が優勝したことを喜び「2連覇と並ばれましたが、記録というのはいつか破られるもの。桐蔭に追いつき追い越せと、神奈川のレベルがさらに上がってくれたらうれしい」と話していた。【平山連】