北海道銀行がピョンチャン・オリンピック(平昌五輪)銅メダルの前回覇者ロコ・ソラーレを7-6の逆転で破り、6年ぶりの日本一に輝いた。

負けたら五輪の可能性が消滅する大一番。昨年5月に結婚した吉村紗也香(29)を中心にメンバーは結束。五輪3大会出場の小笠原歩からスキップを引き継いで3季目。重圧を乗り越えながら、チームを引っ張り、22年北京五輪出場へ望みをつないだ。

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ほぼ互角だったけど、北海道銀行が我慢強く耐えて、後半のゲームコントロールがポイントだった。今日はサード小野寺選手のショット率が非常に良かった。前半は勝負どころで決められる力はロコ・ソラーレの方が上だったけど、北海道銀行は第7エンド(E)をブランク(0-0)にしたのもポイントだった。最終10Eを有利な後攻で迎える流れを作った。第8Eに1点をしっかり取れたところや、第9Eの吉村選手のテークが決まって相手の赤い石だけ出すことができて、しっかり1点取らせる形が作れたのも勝負を分けた。

今日はドローショットがすごく難しいアイスだった。ロコ・ソラーレは本当なら藤沢選手なら決められる場面でも、なかなか決められなかった。途中落ち込んでいる姿も見られ、立て直すかなと思ったけど、いつもの勢いを感じられなかった。北海道銀行はこの1年でメンタル面での成長を感じた。チームとして力をつけてきた。(元日本代表サード)