昨季0勝6敗と苦しんだNECが、強豪の神戸製鋼に冷や汗をかかせた。

前半1分に相手のミスを共同主将のフランカー亀井亮依(26)が逃さず、先制トライ。16点を追う同32分にはSH中嶋大希(24)、40分にもWTB飯山竜太(26)がトライを挙げ、前半を2点ビハインドで折り返した。

後半は相手に主導権を握られたが、終了間際に2トライを返して、計6トライ。トライ数では6本-7本と渡り合った。就任2季目の浅野良太ヘッドコーチ(41)は「今日出た23人はNECプライドを持って、神戸と戦ってくれた。非常に誇りに思います。この『悔しい』という本当の思いが、チームを強くすると思う。また次週以降もマインドを持って戦っていきたい」と選手たちをねぎらった。

今季から元イングランド代表SOアレックス・グッド(32)が加入し、この日も的確な状況判断で試合を進めた。コンビを組むSH中嶋は「なるべく短い時間で、分かりやすい単語でコミュニケーションとれている。(うまく)とれていなかったところは修正して、来週に臨みたいと思います」。次節は27日、大阪・ヤンマーフィールド長居でNTTドコモと対戦する。