ハンドボール日本男子代表「彗星(すいせい)ジャパン」のダグル・シグルドソン監督(47)が17日、オンラインで会見に応じ、東京五輪を見据えた海外遠征の予定について「非常に計画することが難しい状況」と話した。

コロナ禍で海外の強豪との手合わせが困難だからこそ、国内で工夫しながら強化に励む。18日から17日間組まれた代表合宿の大半は東京都北区の味の素ナショナルセンターで行うが、序盤の4日間は愛知県稲沢市にある豊田合成の施設を利用。今季の日本リーグを制した豊田合成には、ポルトガルリーグのトップチームで活躍したバラスケスらが在籍する。

日本代表の指揮官は、「日本にいる外国人選手の胸を借りることが、現時点でベストな強化方法」。今後可能であれば、ゲスト選手を国内に呼ぶなどの構想も披露した。

今合宿では「チャレンジ枠」として、若手選手計3人を約1週間ずつ交代で招集することも特徴的な取り組みだ。その意図については「若い才能ある選手の特徴を知りたかった。五輪に向けての取り組みを経験してもらうことで、次世代に役立つ」と説明した。

1月にエジプトで行われた世界選手権で、日本は24年ぶりに1次リーグを突破した。強豪ドイツなどを率いた実績を持つ名将の下で、着々と力を養っていく。【奥岡幹浩】