白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が、準決勝1組4レーンに登場した。58秒48で同1着だった。

「結構(体に)きています」としながらも「復帰レースを泳いだ次の日の方が、意外と状態が良かったりした。今日は初日なので、明日はリラックスして泳げるのでは」と話した。決勝については「上位に食い込めるようにすることと、前から言っているように、東京五輪がメインでないので、準決勝より早いタイムで泳げたら」と意気込んだ。

本命種目の100メートルバタフライでスタートした。予選は2組2レーンで58秒68。全体の2位で午後の準決勝に進出していた。

池江にとって、3年ぶりの日本選手権となった。100メートルバタフライ、100メートル自由形、50メートル自由形、50メートルバタフライと4種目にエントリー。2日の前日練習では「チャレンジャーとして臨みたい。せっかくの機会なので全種目に出て楽しみたい」と口にしていた。

復帰後に初めて100メートルバタフライを泳いだ2月20日の東京都オープンでは59秒44で4位だった。約1カ月半でタイムを0秒76上げた。

大目標は24年パリ五輪で、その途上に東京五輪がある位置付けだ。東京五輪の代表選考は、決勝で、日本水連が定めた派遣標準記録(19年世界選手権決勝ライン)を突破して2位以内に入れば代表に内定。女子100メートルバタフライの同記録は57秒10、400メートルメドレーリレーのリレー派遣標準記録は57秒92となっている。同種目の決勝は4日に予定されている。