東京五輪競泳女子代表の池江璃花子(20=ルネサンス)が14日、代表合宿中にオンラインで取材に応じた。日の丸のジャージーに袖を通して「まさか今年このジャージーを着られるとは思っていなかった。ものすごくうれしい」と喜んだ。

4冠を獲得した日本選手権後に病院を訪れて大会の成績を報告。医師から体調に関して、変化はないとの診断を受けた。「試合の次の日に一番疲労がきた。いまは意外と大丈夫。毎日、筋肉痛です」と苦笑い。それでも「体がだるいなという感覚はないです」と笑顔を見せた。

東京五輪はリレー代表として選出された。「集中してレースができる。リレーで力を発揮して、タイムを上げてチームに貢献したい」と意気込んだ。

白血病公表から2年2カ月。昨年8月の復帰レースから8カ月で代表に返り咲き。「全力で泳いでかっこいいところをみせられたらと。全力で泳いで五輪もついてきた」と振り返った。

「スポーツには勇気、希望、未来を変える力があると思います。私自身他のスポーツに勇気をもらいます」。具体的な例として、18年平昌五輪で金メダルを獲得した羽生結弦と、2月に右肘を骨折した競泳女子サラ・ショーストロム(スウェーデン)を挙げた。「羽生選手が金メダルをとって、すごいという感覚。私も頑張りたいと思えたのは羽生選手でした。サラ選手はもうトレーニングをして泳いでいると。さすがだなと思った。サラ選手の分も頑張りたい、早く戻ってほしいなと思っています」。

その上で東京五輪に向けて「意外と早く戻ってこられたな。あとは伸びていく自信しかない」とした。