2年ぶりに早慶対校戦が開催され、慶応が19-0で完封勝ちした。第1Qにランで先制TDを挙げ、前半終了間際に独走TDランを追加。第4Qにもランでダメ押しとなる3本目のTDを奪った。守備は最後まで相手を得点圏内に入らせずに快勝した。

会場は駒沢陸上競技場の予定も、東京都の緊急事態宣言で休館となり、大学戦は中止となった。慶応は県外での練習試合禁止、早大学院は練習試合も禁止されている。今回は両校が定期戦=公式戦との扱いで特別に実施を許可。昨年はコロナ禍で中止したため、代替グラウンドながら2年ぶりの早慶対校戦実現となった。

公式戦では昨秋関東大会2回戦で対戦し、早大学院が勝利していた。慶応は攻守とも危なげない試合運びで雪辱。深沢監督は「昨年は早稲田に負けて終わりだったので、勝ててよかった。何よりも試合ができたことがありがたかった」と胸をなで下ろしていた。

春季関東大会は2年連続で中止となった。東京都や神奈川県の地区大会は、1カ月以上遅らせて5月中旬に開幕予定。部活動は3月に開始も制限された中でともに今季初の試合だった。神奈川大会は決勝を実施せず、2回戦からの慶応は勝っても2試合しかない。「貴重な1試合、価値ある1勝」となった。

どの世代の部活動でも、コロナ禍による部員不足が悩みで、休部や合同チームに移行も多い。慶応は小中校にフラッグフットボール部もあり、2年以上で60人を越える。部員数の多い伝統は維持も「2年は経験が少ない。コンタクトはまだまだ」と出場したのは3年だけだった。

早大学院は昨年新入生勧誘が思うようにできず、昨季後の退部者も多く部員は40人を切る。OL4人は攻守両面出場に、エースのRBとWRがケガで欠場した。ほとんど初出場で経験にサイズでもライバルに劣り、その差が出た試合結果となった。

都大会前で唯一の実戦でもあり、吉田ヘッドコーチは「試合ができ、経験できたことが一番。2年も出られたが、慶応に負けて悔しがってほしい」と不満を口にした。初の早慶戦フル出場となったOL/LBの安藤主将は「大きい慶応にライン戦でそんなに負けなかった。2年生も面白かったと言っていた。ここから成長したい」と、こちらは前向きに捉えていた。

慶応は3度、早大学院は5度、高校日本一となっている。伝統校でもコロナ禍で部活動はままならない。それぞれが試行錯誤しながら、伝統をつなぎ、王座復活を目指す。