日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(63)が11日、警視庁が女性アスリートの画像をアダルトサイトに無断転載したとして男性を逮捕した件についてコメントを発表した。

「本日、警視庁より、アスリート画像悪用による逮捕の発表がされました。昨年11月のスポーツ庁とスポーツ7統括団体によるステートメント発信の記者会見以降、警視庁をはじめとする関係団体と情報共有を行ってまいりました。その結果として、今回の逮捕につながったことは、さらに抑止力を高める第1歩として歓迎したいと思います」。

JOCは昨年11月13日にスポーツ庁らと「アスリートの盗撮、写真・動画の悪用、悪質なSNS登校は卑劣な行為です。安全な環境を、すべてのスポーツ愛好者のために。SAVE ATHLETES、SAVE SPORT」という共同文書を発表した。また同30日にはJOC加盟、準加盟の全60団体が共同で取り組むことを発表している。

山下会長は「また、今後も警視庁として違法行為の取り締まりに取り組んでいただけると聞いており、引き続き情報共有を図ってまいります。スポーツ界全体でステートメントを発信したことが、多くの方々のご理解・賛同を生み、関係機関の協力につながったと捉えています。引き続きすべてのアスリートが安心して競技に集中できる環境を守るために関係団体と連携してまいります」とした。