1枠山田和佐(26=広島)が逃げて、デビュー4年目にして初優勝を飾った。

インからコンマ18のスタート6番手だったが、1Mはまくり差した浦田晃嗣の内を巧みに回ってバック並走に持ち込むと、2Mを先取りした。2着は浦田、3着は前田だった。

つかんだチャンスをものにした。若松のエース格15号機を相棒に、自身初の予選トップ通過を決め、3度目の準優勝戦も1着でクリアして、優勝戦の厳しい展開もパワーでしのいだ。「やられたと思いましたが、15号機のおかげです」とレースを振り返った。

17年5月に宮島でデビュー。今期は出走回数不足でB2級だったが、胸を張れる結果を残した。「休みがちで大変だったけど、妻がいつも『勝てるから』と信じて送り出してくれていたので…」。瞳を潤ませながら、感謝の言葉を振り絞った。「まだまだ技量不足だけど、大事に走ってA級に上がれるように頑張ります」と涙を拭うと、同支部の福田慶尚、新田洋一らとともに水面へ飛び込んだ。